HOME» マツダ・ニュース

スポンサー

コメント

Powered by Disqus

mazdafancomm twitter

RX-8も2011年で終了?ロータリー・エンジンは、再び長い冬の時代へ?


renesis

世界で唯一、市販車でロータリー・エンジンを搭載しているRX-8が、2011年モデルで販売終了し、RX-7~RX-8の間にあったような、空白の時間が再び訪れる。と北米の「WARDS AUTO」誌が伝えています。

これまで幾つかのスクープでは、次世代のロータリーエンジンの研究は継続されていると言われていました。

しかしながら、WARDS AUTO誌は、パワートレイン開発本部長 藤原氏の話として、経済的な理由から、ロータリー・エンジンの開発は上層部の開発中止候補のリストにのった状態であると伝えています。ロータリー・エンジンを継続するかどうかについて、広島の本社でもかなり長い議論をしたと伝えています。

経済的な理由の他に、燃費や、ヨーロッパで既に発売中止の理由になった排気ガス規制の問題を今の所、ロータリーエンジンはクリアできていないのも、もちろん理由だと思われます。

また、藤原氏によると、現在のロータリーエンジンには基本的な3つ問題があり、詳細については明らかにしなかったものの、2つは解決したが、1つはまだ残されたままだ。と語ったとされています。

記事のトーンとしては、確実に開発が中止され「将来の復活に期待をかける」的な内容になっています。

そして、ロータリーエンジンの運命は、現在、立ち上がったばかりの SKYACTIV テクノロジーが生み出す利益に依存している状況とされています。もし、SKYACTIVが大きな利益を生むのであれば、ロータリーエンジンの開発に投資できるだろう。と藤原氏は語ったとされています。

ソースhttp://wardsauto.com/ar/mazda_rotary_road_110805/

これだけだと、トーンが良く分からないので、もう少し調べてみました。そして、以下の記事を見つけました。「Automotive Engineer」というイギリスの雑誌のサイトです。

Q&A – Automotive Engineer

fujiwara_shi
写真は、マツダのパワートレイン開発本部長の藤原氏

この「Automotive Engineer」の今年の7/12日の記事によると・・・

質問者「ロータリー・エンジンに対するマツダのポジションについて教えて下さい」
藤原氏「ロータリーエンジンは、マツダのコアの技術力の一つです。私たちはロータリー・エンジンを維持しなければなりません。けれども、基本的な問題が幾つもあります。それは、通常のピストンエンジンとは違う動きによるものです。そのため私たちは、常に他の技術分野から新しいテクノロジーを探してきています。既に私たちは、問題を解決するための幾つかの対応策を見つけていて、準備はできています。しかし第一に、SKYACTIV で成功しなければいけません – 私達にはまずは開発費用が必要なのです。」

藤原氏「もちろん、マツダにはロータリーエンジンの開発に携わっているエンジニアがいつでもいます。開発費が付いたら、開発が進められます。私たちはロータリー・エンジンを諦めません。そして、最近、ドイツの幾つかの会社が、ロータリーエンジンの違った使い方に興味を示してくれています。- “レンジ・エクステンダー”です。これは面白い試みです、私たちは既に水素ロータリーハイブリッドシステムを持っていますし。」

この”レンジ・エクステンダー”って何だろう?と思って調べてみたところ、電気自動車のバッテリーに充電を行う装置の事だそうです。 走行距離(レンジ)を伸ばす(エクステンダー)。という意味のようです。

エコ用語:レンジエクステンダー|greencarview(グリーンカービュー) by carview

確かに”レンジエクステンダー”は、ピストンエンジンに比べて、基本的な振動の少ないロータリー・エンジンの特性を生かした応用例だと思われます。「ドイツの幾つかの会社」の一つは、ロータリー・エンジンを充電用に搭載するとされるコンセプトカー「A1 eトロン」を発表した Audi でしょうね。。。

これらの情報を総合すると・・・

  • ロータリー・エンジン車の開発はマツダ社内でもロードマップが無い状態
  • ロータリーエンジンの研究については、ほそぼそと続けられていて、試してみたい新しい技術もある。
  • 予算が付いたら蓄積を元に製品開発を進める。

という状況なのかな。。と個人的には感じました。まさにRX-7が無くなる直前の状況と酷似しているような気がします。

尚、2011年でRX-8が終わる。と言う話については、「WARDS AUTO」誌では以下の一文しかなく、これ以上のソースがありません。

The engine has been offered on the Mazda RX-8 since its introduction for the ’04 model year. But the sports car is being discontinued following the ’11 model year.

RX-8に供給されているエンジンは2004年モデルから採用されている。しかし、このスポーツカーは、2011年モデルイヤー以降は、廃止される予定だ。

ただ、このサイトでも過去に記事にしましたが、MNAO(北米マツダ) 関係者から、2011年モデルで最後である。という話は以前から出ています。

RX-8 の販売終了?(アメリカ) | Mazda Fan Community (MFC) – マツダ・ファン・コミュニティ

あくまで北米の話なので、日本はまた別の道を取ると思いますが、かなり際どい状況である事は間違い無いと思われます。ただ、RX-7と違い、排ガス規制に引っかかったなど、法律面での決定打では無いだけに、細々と販売は続けられるのかもしれません。ちなみにヨーロッパでは、排ガス規制に対応できないため、RX-8は販売を終了しています。

既存のRX-8の復活には、マツダのエンジニアの熱い情熱があっての復活に結び付いたとされていますが、RX-8はもちろん歴代のロードスターやRX-7のスポーツカーの操安性の担当者だった小田昌司(おだ・まさし)さんもマツダを離れ、光岡自動車の大蛇(おろち)の開発に参加されたりしています。

NHKの「プロジェクトX」で、一躍有名になった、田島誠司(たじま・せいじ)さんや、任田功(とうだ・いさお)さんの最近のメディア露出も少ないですし・・・ロータリー・エンジンは長い冬の期間に入った感じがします。

こちらの記事もおすすめします
Copyright (C) Yuhki All Rights Reserved.2009-2012 ( Powerd by WordPress & bbPress )